2025/09/11 23:17


稲刈りが終わると、農家はホッとひと息…と言いたいところですが、

実はここからが大事な作業。


収穫したばかりのお米はまだ水分をたっぷり含んでいて、そのままでは保管ができません。だから「乾燥機(かんそうき)」という大きな機械で水分を飛ばし、長く美味しく食べられる状態に整えてあげるんです。


乾燥の目安は水分15%前後。これ以上水分が残っているとカビや虫の原因になり、逆に乾燥しすぎると炊いたときに硬くなってしまいます。

ここで活躍するのが乾燥機ですが、実はただスイッチを押せばいいというものではありません。お米の状態や品種、刈り取り時の水分量によって調整が必要なのです。


特に気をつけるのが「温度」。高温で一気に乾燥させると、お米の表面だけが先に乾いてしまい、中とのバランスが崩れて「ひび割れ」や「胴割れ」の原因に。これは粒が割れて炊きあがりの食感にも影響してしまうんです。とくにもち米は粘りが強くデリケートなので、じっくり低温で乾燥しないと全部ダメにしてしまうことも…。


農家にとって、この乾燥調整はまさに腕の見せどころ。父も乾燥機を回すときは、水分計をこまめに見ながら「今日は低温で長めに」とか「この品種は少し強めでも大丈夫」と判断しています。ボタン一つの自動運転もありますが、経験からくる勘と工夫が、美味しい新米を守っているんです。


こうして無事に乾燥を終えたお米は、やっと皆さんの食卓に届く準備が整います。炊き立てのツヤツヤごはんの裏には、こんな小さなこだわりと気配りが隠れているんですよ。